PGT-Aについて
多くの方が「結婚したら自然に妊娠・出産して、家族が増えていく」未来を思い描かれるかと思います。
けれど実際には、受精卵のうち出産までたどり着けるのは約25〜30%ほど。多くは染色体の異常が原因で、着床できなかったり流産につながってしまうのが現実です。
特に35歳以降になると、卵子の質や数が少しずつ変化していくため、そのリスクは高まります。
そこで染色体異常を調べるのに有効な検査として注目されているのが PGT-A(着床前染色体検査) です。体外受精でできた受精卵を子宮に戻す前に調べ、染色体が正常なものを選んだのちに移植することで、妊娠率を高め、流産のリスクを減らすことができます。
とはいえ、PGT-Aの精度は94~98%程度であり、流産原因は染色体異常だけではないため、PGT-Aも100%の検査ではありません。
また、加齢により受精卵が育たない場合や、正常な受精卵が見つからないこともあります。
ただ、正常な受精卵が得られた場合には、年齢にかかわらず1回の移植で約65%の着床率が期待できると言われています。
「赤ちゃんを望む気持ちを、できるだけ確実に叶えたい」
そんな想いに寄り添う選択肢のひとつがPGT-Aです。
〈参考〉
日本産婦人科学会研究結果より
https://www.jsog.or.jp/medical/783/
私達はこんな団体です(PGT患者会について)
流産の大きな原因のひとつが、受精卵の染色体異常だと言われています。実際に流産となった胎児を調べると、約66%に染色体異常が見つかっているのが現状です。
この問題に向き合うために生まれたのが PGT-A(着床前染色体検査)。受精卵を子宮に戻す前に染色体を調べることで、妊娠率を高め、流産のリスクを減らせる可能性があります。
以前は限られた施設でしか受けられませんでしたが、日本産科婦人科学会での臨床研究を経て、2022年9月からは体外受精や流産を繰り返している方を対象に一般臨床として実施できるようになりました。さらに2025年4月には「先進医療B」に認定され、同年9月からは条件が緩和され、35歳以上であればどなたでも受けられるようになりました。
ただし、まだ保険適用には至っていないため、自費診療となるのが現状です。
――「もう流産はしたくない」
――「少しでも早く、我が子を抱きたい」
妊活中の女性がそう願うのは、決してわがままではありません。むしろ、とても自然で当然の気持ちです。
私たちはこれからも、“赤ちゃんが欲しい”と心から願うすべての方に、正しい情報が届き、自分の体や選択を自分で決められる環境が広がることを願っています。
未来の親のために。そして、生まれてくる子どもたちのために。私たちはその一歩を、ともに歩んでいきたいと考えています。
| 名称 | 不妊・不育のためのPGT患者会 |
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| 沿革 |
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| 目的 |
当会は、妊娠を望む患者とそのパートナーの自由な意思によって着床前染色体異数性検査を受けることにより、胎児の流産率が低下し、または受精卵の着床率が向上することをもって、患者の健康と胎児の発育に資することを目的として、次の事業を行う。
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| これまでの 活動 |
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| 連絡先 | 当会のLINEよりご連絡ください |
患者会メンバーの声
患者会 メンバーM
30代後半から不妊・不育治療を3年半行い、金銭的にも最後の治療でPGT-Aにて得たグレード1BCの正常胚で元気な娘を出産し、働きながら育てています。
患者会 メンバーH
30代前半で開始した不妊治療の3年目に均衡型相互転座が判明。その後PGT-Aを受けるために複数の転院を繰り返し、最終的に正常胚を得て出産に至りました。
患者会 メンバーA
42歳で結婚、43歳で染色体数の異常により流産。44歳より遠方通院でPGT-Aを行う。正常胚にて46歳で出産。凍結保存したローリスクモザイク胚にて、48歳で第二子を出産。
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